「繁花」ドラマ解説 第24話 (ネタバレ有り!)

繁花 ドラマ
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このシリーズでは2024年に中国で大ヒットしたドラマ「繁花」のあらすじを紹介して参ります。今回は第24話の解説です!

第24話では阿宝、强总、李李たちの過去の因縁が徐々に明らかに!そして阿宝は服饰公司を上場させるために奔走する!

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第24話あらすじ解説

阿宝は服饰公司の上場審査で爷叔のアドバイスを盛り込んだプレゼンを行い、見事上場の審査を通過する。爷叔は阿宝に、次はバックアッププランとして全力でウォルマートの案件を獲るように言う。阿宝は自分を思ってくれる爷叔の気持ちに感激し、うまく行ったら爷叔と双子の(元)奥さんの面倒を見ると申し出るが、爷叔に謝辞される。

この時汪小姐も新しいビジネスをうまく立ち上げられるかの瀬戸際で、資金繰りに苦心していた。ところが自分の父親が三か月分のオフィスの家賃を肩代わりしてくれたり、魏总が一張羅のミンクのコートを売って金を工面してくれたり、と周りに支えられるのであった。魏总もコミカルな三枚目のキャラクターだが、汪小姐を思うその気持ちに視聴者も魏总を応援したくなってくるのだ。

汪小姐は外贸公司で金花と面会し、ウォルマート向けのジーンズ20万着案件への参入許可を求める。金花は汪小姐の会社は小さすぎてそんな大型オーダーはこなせないと見るが、汪小姐は一着17元、外贸公司には5%のコミッションという条件を提示。それだと儲けるどころか損失が出ると金花が返すと、汪小姐は唯一の条件として決済はドルで行うことを提示。金花は、この案件は汪小姐にとって初めての案件となり上海中が注目することになるので全意識をこの案件に集中させること、決して阿宝を見返すためにやるべきではない、と訓示する。汪小姐は、それは自分にとってどちらも同じ意味だと答える。

阿宝が和平饭店に戻ってくると、ちょうど梅萍に出くわす。梅萍は爷叔に汪小姐の見積もりをリークしに来たのだ。一着17元という低価格に爷叔は汪小姐が博打に打って出たと見る、そしてまだジーンズを作ってくれる工場も汪小姐が見つけられていないことから、汪小姐が憂き目にあうのではと心配する。

魏总もこんな安い価格でやるのか、と愚痴をこぼすが汪小姐から、阿宝からオーダーを奪うには17元を超えてはならないと念を押される。そして汪小姐の圧に押されファックスでオーダーを受けてくれそうな工場を探すのであった。その後二人で夜食の面を食べに行き、「经常庆功,就能成功(普段から勝利を祝っていればいつか成功する)!」と二人の合言葉を叫ぶのであった。

さて場面は変わり夜东京に强总がやってくる。强总は服饰公司の上場にあたり少なくとも2億元の資金が要る、阿宝はそんな資金は用意できない、悲惨な目に合うはずだ、と玲子に言う。玲子は阿宝の実力を信じており、2億元といったケタのビジネスの話なら至真园でやれば、と答える。强总は至真园については明日また話そう、と言ってその場を去る。

次の日、强总は玲子を阿宝と李李が行きつけの火鍋屋に誘う。ここからの会話は、强总と玲子、阿宝と李李がそれぞれ別の場面で同じ内容を話す、という演出で進む。强总は玲子に李李やA先生の話を語る。李李は一剑封喉(yī jiàn fēng hóu:一撃必殺)のあだ名をもった深圳取引所の凄腕トレーダー(オペレーター)だったとの事。そして1990年、海外から大量の留学生が中国へ帰国し、資本市場の建設に参画した。A先生はそんな留学生の筆頭で、北京から深圳にかけて言わば自分のバークシャー・ハサウェイ(ウォーレン・バフェット率いるアメリカの機関投資家)を設立しようとした。しかしレバレッジ(杠杆gàng gǎn)を張り過ぎたため、深圳株式市場が拡大すると共にA先生の会社は倒産してしまう。会社解散の際、A先生や强总たちは福田の火鍋屋で食事をしたのだが、最後までA先生と残ったのは彼の生徒でありかつ一番愛した女性・李李だったのだ。A先生の投資会社が倒産した時、A先生が精算した株を方々の投資家たちが二束三文で買い漁っていった、その中に阿宝もいたのだ。阿宝は我々の相手はあくまで市場だと言うが、李李は個人の感情を忘れてはならない、という。そして强总は阿宝が率いる投資グループの名前「收尸队(死体を拾うもの)」が嫌いだ、とこぼす。

そして强总は阿宝との因縁を語る。强总は日本に留学していたころ、銀座で玲子に一目ぼれする。日本の企業(インターン先?)から卒業後も日本に残るよう勧められた强总だが、玲子を心のよりどころに日本に残る事にしたのだ。ところがある日、玲子は强总に別れを告げることもなく上海に戻ったことを知る、そしてそれが阿宝の誘いによるものだった、と。ここから强总は阿宝に敵対心を燃やしていたのだ。强总はその後、何者にも玲子を連れて行かせないと誓うが、玲子は强总の気持ちに感謝しつつも他人に何の興味もない、次に会うのは也东京で、と答えるのであった。

李李は阿宝に服饰公司の上場に全てのリスクを負わなくても良いのでは、と助言する。しかし阿宝は、リスクを取らないのは自分ではない、これから来る上海市場でのオポチュニティを狙って行きたい、と暑い胸の内を披露する、「不到黄河心不死(ビジネスに成功して黄河路で一旗揚げるまで心は死なない)」と。阿宝の心意気にほだされ、李李は株式上場に必要な資金調達のサポートを申し出るのであった(資金を持っている知人を紹介する、とのこと)。

11月になるとマクロ経済政策が功を奏し、上海株式市場は半年間の低迷期を経て収穫に入る。上海株式指数は過去最高の取引高・38億元を突破する。市場のリバウンドを受け、阿宝は短期的な勝負に出る事にする。

强总は瀛洲事业の案件で中国初の企業買収を成し遂げ大儲けする。そしてオフィスを外滩の金融センターへ移し、大口顧客の獲得を目指す。

トレーダーは験を担ぐものだが、阿宝は强总が注文を出す際、末尾に248を付ける事に気付く。248は夜东京の番地なのであった。そこの事から阿宝は强总は653号の深华株を仕込むことを読む。このように阿宝と强总のマネーゲームは続いていく。

場面は変わり、阿宝は陶陶と飲んでいる。陶陶は奥さんの芳妹を連れてウィンドゥショッピングをしている時に、小阿姨に偶然会ったことを持ち出す。小阿姨は陶陶と良い関係になった後、別れてわずか数か月も経たないのに他の男と結婚し妊娠していたのだ。陶陶と芳妹の間にはまだ子供はおらず皮肉なものだ。陶陶は小阿姨の変わり身の速さに憤る。阿宝は陶陶に芳妹と仲良く過ごすように勧めるが、陶陶は結婚生活に疲れたと言い、ボーリングで鬱憤を晴らす日々を送っているのだ。

1993年12月17日、乱高下を続ける株式市場を安定させるため、中国証券証券監督管理委員会は上場企業の配当に関する暫定規定を発布する。この規定によって上場企業が発行できる配当は制限される事となった。同時に信用貸付を財源とする資金を使った株の売買や株価操作といった違法行為への取り締まりが厳格化される。これにより上海株価指数はかつてない低水準の777を割り込み、12月20日は市場が暴落するブラックマンデーとなる。阿宝の資金も1/3まで縮小してしまう。

强总率いる南国投もそのアグレッシブな投資スタイルから暴落の煽りをもろにうけ、資金の40%を失い、会社は存続の危機に陥る。証券監督管理委員は南国投が何度も深华株を売買している事に気付き、株価操作の疑いをかける。当局は南国投に、一週間以内に株式売買に関する詳細な報告書を提出するよう要求。南国投の本部は人を上海に派遣して今回の調査を乗り切ろうとするが、强总はこれ以上かき乱されるのを避けるため拒否し、部下に状況の打破を厳命するのであった。

胖阿姨,邮票李たちも損失の拡大を心配し、蔡司令に先行きの不安をぶつける。蔡司令は阿宝に、今後も市場は続落するかも知れず、こんな状況で服饰公司をIPOするための資金なんか貸し手がいない、株式上場の引き受けは諦めては、と助言する。阿宝は状況が厳しいのは强总も同じだと答え、まだ諦めない。その頃は至真园で李李と面会しており、次の一手を相談する。

第25話へ続く!

本記事はhttps://tvmao.com/drama/YG0jXGVl を参考にしています

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