「繁花」ドラマ解説 第28話 (ネタバレ有り!)

繁花 ドラマ
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28話では阿宝と强总の対決がいよいよ最終局面へ…株式市場で二人はどう戦うのか!?はっきり言ってこの回は内容が難しくつまらないです!

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第28話あらすじ解説

1978年当時、阿宝と雪芝が恋人だった頃の回想から始まる。雪芝は13号線バスの切符販売員であり、人は彼女を13号線の花と称えた。彼女は上流家庭に育ち、品行方正で切手収集、模写、将棋を嗜み、余暇の時間には英語を学んだ。雪芝が一番好きな外国文学は「飘(風と共に去りぬ)」出会った。二人は逢瀬を重ね、二人の関係はずっと続くと信じていたが、ある日雪芝は香港へ引っ越す事となってしまい二人の関係は終わる。その後阿宝が香港で商談中に思わず雪芝に遭遇したこと、雪芝が香港で没する事は過去のエピソードで描かれた通りだ。

1994年1月2日、浦江证券报刊の紙面上で新規上場株のアナウンスがされる。服饰公司は上場八社のうち1月10日に最後に上場する会社(压轴戏)であり、自ずと市場の注目を集める。公開価格の5.4元に対し、初値のターゲットはいくらが適正なのか…蔡司令は市況からも公開価格の倍ちょっとの11.18を想定する。阿宝もコンサバめにターゲットを置くこととする。强总は服饰公司の蔡总と面会、蔡总から阿宝が10元の初値ターゲットを設定している事を聞き出す。そして蔡总に强总ならもっと高い値を付けられると耳打ちするのだ。果たして强总のターゲットとは?

阿宝が和平饭店へ帰ると、爷叔が待ち構えていた。大晦日に出て行ってから久しぶりの再開だ。爷叔はウォルマート案件は阿宝にとっての逃げ道だったのにそれを自ら塞ぎよって、と苦言を言う。そして和平饭店から家賃を催促されている事、また阿宝には一歩退くよう(もう株には手を出すなと)勧告する。阿宝は思わず贸易公司の梅萍を思い出す。1993年の大晦日、梅萍は新年のギフトを持って爷叔を訪ねてくる。科长に昇進できなかったためか、梅萍は外贸公司を離職し、起業したと言うのだ。外贸公司の看板が無くなった梅萍に利用価値は無いと考え、爷叔は梅萍を冷たくあしらう(爷叔も鬼)。梅萍は爷叔の態度を見て、もう爷叔のオフィスの敷居をまたぐことは無い、今日持ってきた情報(封筒)を見たければ自分で取りに来い、と言う。

エレベーターホールで阿宝は梅萍と一緒になる。阿宝が自分にずっと冷たいのは汪小姐が原因か聞くと、阿宝は梅萍は汪小姐に対してやり過ぎた、と答える。梅萍は自分には誰も注目してくれず、汪小姐の存在は自分にとっては危害でしか無い、だから自分は後悔していないと答える。エレベーターが到着、阿宝は梅萍に先に乗るよう勧めるが、梅萍はずっとそうしてきたように階段で帰っていく。阿宝は自分も駆け出しの頃は階段を使っていた事を思い出す。そして自分を阿宝から宝总へ引き上げ、エレベーターを使うようにさせたのは爷叔である。この2年間の波乱を振り返り、阿宝はエレベーターが無ければ歩けば良い、と梅萍からも学んだのだ。爷叔を見送りながら阿宝は爷叔との輝かしい思い出を振り返る。そして爷叔から教わった最初の教訓は、NYのエンパイヤステートビルを登る時は一分かかるが、落ちる時はわずか8.8秒という事だ。落ちる時は一瞬…この後の阿宝の運命を暗示しているのか?

さていよいよ服饰公司上場の日がやってくる。市場が開いて10分後の価格が初値となるため、その10分が非常に重要だ。阿宝は10.88元をターゲットに株を売買するよう西国投や蔡司令に指示する。最初は個人投資家がメインに服饰公司の株へ投資、株価も10元前後で推移するが、5分経過後强总が参加すると株価はどんどん上昇する。こんな相場は見たことが無いと蔡司令たちは動揺する。强总配下のトレーダーは阿宝と組んでいる西国投の売価をモニタリングし、それより常に高値で取引を進め、株価を引き上げる。17元を超えたところで阿宝は保有株10万株のうち5万株を売却するも株価は上がり続け18.88元の終値を付ける。蔡总たち服饰公司の面々は高値かつ縁起の良い価格に大喜びだ。実はこの価格、强总が蔡总に耳打ちしたターゲット価格だったのだ。これで强总はファイナンシャルコンサルタントとして服饰公司の信頼を勝ち得る。

强总率いる南国投は今回の高い初値の立役者としてクチコミを通じて市場の評判を得る。そして强总自身も深圳本部から認められるのであった。一方、上海の投資家グループ麒麟会は今回の相場に参戦するか内部で相談するが、リーダーの巫医生は静観を決める。続く五日間、强总は複数のアカウントを使って買いを続けると相場には連続して四本の陽線が出現、株価は25元まで高騰する。阿宝はここで残りの手持ちの株50万株をいったん清算する。

阿宝は强总に対し持久戦を試みる。蔡司令はコンピューターを導入し、複数の細かいアカウントが同じ資金源を使って自動的に随時注文を入れる仕組みを導入する。これにより誰がオーダーを入れているか强总に分からなくするのだ。强总は全面的に主導権を得て阿宝を撤退させるためショートポジション(空头回补)の勝負に出る。続く二日間、2本の大陰線が出現、株価は28元前後をたどるが株価は乱高下を始め個人投資家たち(散户们)は混乱に陥る。麒麟会の巫医生はまず状況をちゃんと把握するよう配下の投資家たちに言う。

强总は100万元を平均価格19.5元で売り、別のアカウントで買戻し平均価格は18.8元だ。差額で70万元儲けたことになる。それまでの常識だと、株は安値で買って高く売る、が基本だが强总はその逆を行っている。蔡司令は、これは「扶老太太下楼梯」方式だと言う(先物の空売り取引?)。阿宝は株価を支えるため痕跡を残さないようコンピューターを使って南国投に追随し、5万株を分散購入する。阿宝はここまでで15%の利益を出せており、林太ともう一人の出資者へ還元出来ている。

株価が下がった事で、服饰公司の蔡总はどうすれば良いのか、阿宝に相談を持ち掛けてくる。阿宝は蔡总に、他の上場企業たちのように利益の分配をしっかりやればまた株価も上がる、と提言する。他の企業たちは、十送十(株主が保有している株10株に対し8株を無償で贈ること)、十送八、といった利益分配をしているとのこと。蔡总は利益分配には取締役会、株主総会の承認が必要だ、検討が必要だと言いその場を後にする。市場は服饰公司の業績報告書(アニュアルレポート)を心待ちにする。果たして高配当がアナウンスされるのか…場面は変わり、蔡总は强总と一緒に車に乗っている。蔡总は强总に、高配当の件はただの噂だと言うのであった。果たして…?

この二日間、阿宝は目立った売買は行っておらず、一方で個人投資家たちの売買が増加していると强总は部下より報告を受ける。强总はこれを「掩耳盗铃(yan er dao ling):隠し切れない事を隠そうとする無駄なこと」と言う。强总が部下に調査させ、阿宝が宁波のアパレル工場の老板と、林太の口座を代理で管理・売買していた事を突き止める。强总は阿宝を追い詰めるためこの資金源を断つ。工場長は口座にわずか10万元を残して逃亡。そして强总は李李から至真园を買い取る。そのため阿宝は林太に対する担保を失い、林太の資金も使えなくなる。

これを受け阿宝の資金は半分以下になる。まだ280万株あるが、株価が10元まで下がると阿宝のポジションは強制清算される事になり阿宝は破産だ。阿宝最大のピンチ…!

第29話へ続く!

本記事はhttps://tvmao.com/drama/YG0jXGVl を参考にしています

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