「繁花」ドラマ解説 第4話 (ネタバレ有り!)

繁花 ドラマ
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このシリーズでは2024年に中国で大ヒットしたドラマ「繁花」のあらすじを紹介して参ります。今回は第4話の解説です!

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第4話あらすじ解説

第4話 登場人物

役名 役者 補足
阿宝(宝总) 胡歌 経済発展の波に乗り成り上がったビジネスマン
爷叔 游本昌 阿宝のビジネスの師匠
玲子 马伊琍 レストラン夜东京の女主人。阿宝と共同経営している。銭ゲバ
汪小姐 唐嫣 外贸总公司のスタッフ。阿宝のビジネスパートナー
范总 董勇 杭州の紡績商
李李 辛芷蕾 レストラン至真园の女主人
魏总  郑恺 毛皮商人
陶陶 陈龙 阿宝の親友。魚の卸屋
葛老师 陈国庆 玲子,陶陶たちの近隣住民、家主。本職は弁護士(?)
菱红 姜逸磊 玲子,陶陶たちの近隣住民。アクセサリショップを営む
小阿姨 朱琳 陶陶たちの近所に引っ越してきた中年女性。陶陶たち男たちが色めき立つ

あらすじ

范总の商品(三羊ブランドのアパレル新商品)をめぐる汪小姐、魏总たちの駆け引きが続く。汪小姐は范总に、もともとの予定通り阿宝と取引するよう迫るが、范总は自分と取引したい人がたくさんいる事、そして取引は価格次第だと言い返す。汪小姐は范总に翌日18:30に红鹭饭店で商談するよう伝えるが果たして范总は誰と取引するのか。

一方の魏总も何とか自分との取引が実現できるよう画策する。実はこの12時間前に、至真园の主人・李李は一連の取引の情報を集めるため、ホテルの清掃員を買収し范总が許容可能な価格のボトムラインを調べていたのだ(清掃員が范总の秘密の書類を盗み見た)。魏总は李李たちの手引きによりこの清掃員からその価格を聞き出す。

場面は変わり玲子と阿宝は、上海の郊外・朱家角にて夜东京の二人だけの株主総会を開いていた。その店には阿宝が愛してやまない食べ物・腐乳があるのだ。玲子は最近の夜东京の経営状況を報告する。玲子は周りの人たちが皆阿宝は金持ちだと思っている一方、実は阿宝はたびたび困窮しておりその度に玲子がサポートしているとの事。これらの事に玲子は憤慨しているようだ。

さてその頃、玲子の仲間たちが集まっており、陶陶は昨夜酒を飲んだので、それが妻の芳妹にバレるとやばいから朝から運動して酒の匂いを消している、などと言う。葛老师いわく、その日小阿姨という新しい住民(中年女性)が越してくるとのこと。引っ越しの手伝いをするよう陶陶に言うが、菱红は色字头上一把刀(色恋は身を滅ぼす)と注意する。結局陶陶と葛老师は引っ越しの手伝いをしに行くのだが、陶陶も度胸たっぷりである(芳妹にバレると問題になるのに)。陶陶と葛老师は小阿姨からちょっとしたギフトをもらってニヤニヤし、お互い「花痴!(huāchī:すぐに魅力的な人にのめり込む事)」と罵り合う。笑えるシーン。

阿宝は玲子に范总との取引の準備で金を工面してくれるよう頼むが、自分の事は自分でやれと拒否される。一方で阿宝は玲子のために50万元の貯金を残してくれており、それを知った玲子は阿宝が范总との取引に成功するよう密かに祈る。

商談当日、李李は范总と魏总を阿宝との商談の2時間前に至真园へ招待する。この間に商談がまとまれば、ディールは魏总のものだ。范总は魏总に商品サンプルを披露する。この商品はマーセル化綿を使った画期的な高品質なポロシャツだ(マーセル化とは、綿を水酸化ナトリウムで加工する技法、シルクのような光沢が得られる)。90年代初頭、改革開放の中民衆のファッションへの関心は高まっており、范总の商品は売れる見込みが高く阿宝と魏总が范总との取引を成功させようと競っているのだ。范总の商品は耐火性があり火烧丝光棉と呼ばれ、魏总はライターでシャツをあぶりその高品質を確認する。

一方の阿宝も早々に至真园の向かいにある红鹭酒家に到着、窓越しに視線で火花を散らす李李と阿宝。阿宝の部屋には客人がおり、阿宝は商談を開始する。この人物とは?

范总と魏总の商談が始まると、魏总は一着1.5元高い28.5元で買い取ると提示する。また范总が懸念するシャツの流通についても、魏总は上海市内全域に流通して見せると見えを切る。阿宝は逆に1元の値下げをリクエストしており、魏总が提示の条件の方が魅力的だ。これを受け両者は基本合意に至り、魏总は商談成立のお祝いに至真圆の全88席に高級料理「霸王别姬」を振る舞うのだ。

霸王别姬とは四面楚歌で有名な楚の時代の英雄・項羽とその恋人・虞美人の別れを題材にした京劇の演目。この料理は徐州の伝統料理でスッポンと鶏を贅沢に使った薬膳料理だ。元々は龙凤烩と呼ばれ、スッポンが龍を、鶏が鳳凰を表すめでたい料理だったようだ。その後霸王别姬と名を変えたが、霸王别姬の别(bié)をスッポン(鳖:biē)が、姬()を鶏(鸡:)が表しているとかいないとか。また同名のタイトルを関する中国映画「さらば、わが愛/霸王别姬」も有名だ。日中戦争、文化大革命に翻弄される二人の京劇役者の運命を描いた作品で、文革、同性愛といった重いテーマを扱った作品だがその耽美な映像美は必見だ

そこへ汪小姐が登場、商談の成り行きに大慌てする。阿宝に報告するが、阿宝は落ち着き払っており、逆に汪小姐を通じて一着1.5元の値下げ要求を范总へ伝える。1元の値下げでも断ったのに、1.5元なんて受ける訳が無い、という范总と汪小姐の押し問答の中で、阿宝が発注した数量は80万着の超大型オーダーだった事を魏总は知る。慌てて部下に何着さばけるか計算させるが、5万着しか集まらない。もう部材は発注しており、残りの75万着はどうするんだ、と范总は狼狽する。そこへ汪小姐は1.5元の値下げと、80万着耳をそろえて納品する事が条件だと突きつける。つまり阿宝と取引するのか、魏总と取引するのか、選べと。ここに来て阿宝の形勢が一気に逆転、第5話へ続く!

~第4話終り~

本記事はhttps://tvmao.com/drama/YG0jXGVl を参考にしています

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