このシリーズでは2024年に中国で大ヒットしたドラマ「繁花」のあらすじを紹介して参ります。今回は第12話の解説です!
第12話では汪小姐が大ピンチに…!!
第12話あらすじ解説
第12話 登場人物
役名 | 役者 | 補足 |
阿宝(宝总) | 胡歌 | 経済発展の波に乗り成り上がったビジネスマン |
爷叔 | 游本昌 | 阿宝のビジネスの師匠 |
玲子 | 马伊琍 | レストラン夜东京の女主人。阿宝と共同経営している。銭ゲバ |
汪小姐 | 唐嫣 | 外贸总公司のスタッフ。阿宝のビジネスパートナー |
李李 | 辛芷蕾 | レストラン至真园の女主人 |
范总 | 董勇 | アパレルメーカー三羊の社長 |
陶陶 | 陈龙 | 阿宝の親友。魚の卸屋 |
葛老师 | 陈国庆 | 玲子,陶陶たちの近隣住民、家主。本職は弁護士(?) |
菱红 | Papi酱 | 玲子,陶陶たちの近隣住民。アクセサリショップを営む |
魏总 | 郑恺 | 毛皮商人 |
金科长 | 吴越 | 外贸公司の科长。演じる吴越は「爱情神话」でも马伊琍と共演している |
梅萍 | 王菊 | 外贸公司での汪小姐の同僚・友人。密かな野心家 |
敏敏 | 李玲 | 至真园の従業員。小江西の姉貴分 |
あらすじ
范总は魏总に軽くあしらわれて落ち込んでいる梅萍を元気づけるために、いくつかの小口クライアントを梅萍に紹介する。ただ梅萍は(汪小姐を抜いて)一番になれないと意味が無い、と落ち込んだままだ。その時ちょうど至真园の前で阿宝と李李が車に乗り込むところを二人は目撃する。梅萍は、阿宝が李李と一緒にいるなんて汪小姐のメンツが無いのでは、と言うと范总は男はそれぞれ心に決めた人がいるものだよ、と言う。范总は自分の場合杭州の女房だ、と答えると梅萍はうんざりしてその場を去る。
阿宝と李李は羊鍋の店に到着、二人で鍋をつつく。李李が阿宝にナマズの意味を伝える。外国人が鮭を養殖する際、鮭をよく肥えさせるために攻撃的なナマズと一緒に飼うんだ、と李李は説明する(鮭はナマズから逃げなくてはならないのでよく運動するのだ)。すると阿宝はそれじゃ李李が黄河路のナマズだね、と返す。一連のやり取りの中で、李李は阿宝に金凤凰を知っているか訊くが、阿宝は知らないとトボける。阿宝が李李にA先生を知っているか聞いた時に嘘を吐かれた事への当てつけだ。私たちこれでおあいこね、でも私はまたあなたに30万元の借りがあるわ、と李李は言う。阿宝が黄河路でかつて麻雀に負けて全てを失った盛四公子を知っているかと問うと李李は私は賭け事はしない、ビジネスで儲けるだけだ、と答える。
食後、二人は無言でレストランから歩いて帰る。別れ際阿宝は「后会有期(また会う機会がある)」と言うと李李は阿宝の方から私に会いに来るわ、と答える。阿宝は「这么有把握(そんなに自信あるんだね)」と返す。このあたりの美男美女のやり取り、見ていて格好いい…。
二人が分かれ帰路につくと、突然の大雨が降ってくる。結局阿宝は傘を持って李李を家まで送り届ける。早速李李が言った通りになるのだ。で、阿宝はまた家路につく(送り狼にはならないのね)。
阿宝と李李の会食は皆に知れ渡る事となる。梅萍は汪小姐に、阿宝と李李の関係に関する話題を振る。汪小姐は27号(外贸公司)での仕事の方が阿宝よりも重要だと返す。その態度に思いつめた表示をする梅萍。。
汪小姐は阿宝が李李と仲良くしていることに大層立腹しており、和平饭店まで文句を言いに行く。結局面と向かって文句は言えず、一人エレベーターホールで「李李と手を握ったのか!?」「李李とキスはしたのか!?」などと吠える。そこで爷叔と遭遇、汪小姐は爷叔に「色字头上一把刀!」と阿宝に伝言を伝える。そして范总が阿宝を飛ばして直販を始めようとしていることを爷叔から聞き、汪小姐は至真园へ向かう。
さて梅萍は金科长より汪小姐が科长に昇進すると聞き、阿宝が汪小姐に高価な真珠のイヤリングを贈った、と報告する。紀律(コンプライアンス)は金科长のボトムラインだ、果たして汪小姐の昇進はどうなってしまうのか。
至真园では汪小姐が范总に、阿宝を飛ばして商売を始めようとするとはどういう事だこの恩知らず、と詰め寄る。汪小姐は阿宝の面子にかけて范总に海外輸出の割り当てを手に入れてあげたのに、恩を仇で返された、と感じるのであった。汪小姐は至真园の去り際、敏敏に李李が阿宝にまとわりつかないよう忠告する。
李李は敏敏に重要な来客があるから最上級の個室を確保するように指示する。この来客とはいったい?
汪小姐は立腹しており黄河路のタバコ屋で拗ねている。ちょうどそこに卢美琳や魏总が現れ、汪小姐,李李そして阿宝の三角関係について噂話を始める。汪小姐は本当にうんざりするのである。(秀景が汪小姐と阿宝は黄河路のロミオとジュリエットだ、などと言っていて視聴者的には面白いシーン)
爷叔は阿宝に、汪小姐の事をしっかりケアするように言う。阿宝は汪小姐を排骨年糕の店に誘い、取り繕うとする。この店は二人のお気に入りの店で、いつも一緒に来た店だ。いつもだったら汪小姐が排骨を食べ、阿宝が年糕を食べる。汪小姐が年糕を食べたいときは阿宝は自分の年糕を汪小姐にあげる、そんな革命友情を俺たちは持ってきた、と阿宝は言う。汪小姐は、じゃあ李李とも革命友情を持っているのか、と阿宝を批判。まわりは私たちの噂ばかりしていてもう耐えられない、私が辞職するか、阿宝が貿易をやめるか、二つに一つだ、と汪小姐は言う。
排骨年糕とは
排骨(揚げた豚のスペアリブ)と年糕(カリっと焼いたお餅)を一緒に甘酸っぱいソースで食べる上海のソウルフード。揚げた豚肉と炭水化物という大変ジャンクな味わいだ。
繁花のドラマが放送されるまでこの食べ物の存在を私は知らなかったが、繁花がヒットすると黄河路には排骨年糕の店が大量に出店された。このスピード感、素晴らしい
私の会社でも繁花にあやかって社食で排骨年糕が(笑)
汪小姐は店を去り、また仕事に戻る。汪小姐は金科长の机を見て、厳しく育てられたこの数年の事を思い出し涙ぐましく思う。そして辞表を書くのだ、、、この時王菲の执迷不悔がBGMに流れ、ぐっと来るシーンだ。
阿宝は陶陶に、汪小姐が早まったことをしないようケアしてあげるように頼むが、陶陶はその後、芳妹が気に入らないことがあると殴られる毎日を送っており、それどころでは無いのだ。陶陶は阿宝に、小阿姨に会いに着いてきてくれたら汪小姐の対応をする、と言う。まだ未練があるのだ、、結局陶陶はあてにならず、翌日を迎える。
翌日、阿宝は爷叔に汪小姐が辞表を出すらしい、と聞いて飛び起き外贸公司へ向かう。汪小姐は金科长に辞表を出しに行くが、逆に「組織部(内部調査部のようなところ)」へ連れられ尋問を受けることになってしまう。
外贸公司に着くと阿宝は金科长に、汪小姐が辞表を出しに来たらなだめてほしいと言うが、金科长からは既に辞表を出す・出さないの問題では無くなっている、また今後汪小姐に近付かないように勧告する。
組織部に着くと汪小姐は阿宝と業務外の関係があったのでは、と追及される。そして汪小姐は阿宝より高額なイヤリングやクルマをもらったという内部の報告があった、と言われる。汪小姐は自動車は自分で買ったものだし、イヤリングの代金も支払った、と答える。また後日阿宝がイヤリングの代金を汪小姐に返したのは、安物だったからだ、と説明する。
阿宝は万が一外贸公司がイヤリングの価格を調べに来たら、正直に本当の価格を言うように玲子へ電話する。しかし時すでに遅く、アクセサリ屋の菱红は外贸公司の調査員に対し2万6千元と答えてしまった後であった…。
なぜイヤリングをもらった時に報告しなかったのか詰問され、汪小姐はたまたま忘れてしまっただけだ、と言うしかなかった(梅萍からいちいち報告しなく良いのでは、と入れ知恵もされていたのだが)。そして自分は真面目に誠心誠意働いてきた、と調査員に言い返すのだが、、、
阿宝は爷叔から、調査の結果がどうであれこんな大事になったのだから汪小姐が科长に昇進する芽は無くなった、と言われ動揺する。良かれと思って汪小姐に贈ったギフトが仇になってしまうとは。
調査員からいったん調査は終わり、沙汰が下るまで汪小姐には他の業務を手配する、と言われる。汪小姐の身の潔白はまったく証明されておらず、この先どうなるのか。梅萍は事務所をさる汪小姐に寄り添おうとするが、裏で自分をハメたのね、と汪小姐に突っぱねられる。小物でずるい梅萍に誰しもが嫌悪感を覚えると思うが、この役者ある意味本当に演技がうまい 。
阿宝はその後出社していない汪小姐を案じ、会いに行く。爷叔からは、イヤリングが2万6千元だろうが260元だろうが、会社に贈答品の報告をしなかったミスはミスだ、汪小姐はその自分のミスを振り返っている頃だろう。そして阿宝に出来ることはイヤリングの仕入れ伝票を入手し本当の価格を証明することだ、と言う。
阿宝は排骨年糕を食べている汪小姐に電話する。汪小姐は先日父上にもうすぐ科长に昇進できる事を伝えたばかりだ、今じゃ皆私の噂話をしており堪えられない、と言う。阿宝は爷叔は昔外贸公司にいたのでどのように処理すべきかアドバイスをしてくれるだろう、と慰める。そして菱红からイヤリングの仕入れ伝票を取ってくる、と励ます。
菱红の店に着いた阿宝は菱红に仕入れ伝票を出すように言うが、菱红は玲子に捨てろと言われたからとっくに捨てた、と答える。阿宝はどんな手を使っても良いから明日までに伝票を見つけろ、と言う。
その頃至真园にはオールバックのビジネスマンが到着、李李と面会している。男は李李に探させている男は見つかったのか尋ねる。この男は一体何者!?
第13話へ続く!
本記事はhttps://tvmao.com/drama/YG0jXGVl を参考にしています
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