「繁花」ドラマ解説 第19話 (ネタバレ有り!)

繁花 ドラマ
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このシリーズでは2024年に中国で大ヒットしたドラマ「繁花」のあらすじを紹介して参ります。今回は第19話の解説です!

第19話では金科长と汪小姐の師弟愛が描かれる…涙なしには見られない感動の回!

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第19話あらすじ解説

登場人物

役名 役者 補足
阿宝(宝总) 胡歌 経済発展の波に乗り成り上がったビジネスマン
爷叔 游本昌 阿宝のビジネスの師匠
玲子 马伊琍 レストラン夜东京の女主人。阿宝と共同経営している。銭ゲバ
汪小姐 唐嫣 外贸总公司のスタッフ。阿宝のビジネスパートナー
李李 辛芷蕾 レストラン至真园の女主人
范总 董勇 アパレルメーカー三羊の社長
强总 黄觉 深圳の投資家
陶陶 陈龙 阿宝の親友。魚の卸屋
葛老师 陈国庆 玲子,陶陶たちの近隣住民、家主。本職は弁護士(?)
菱红 Papi酱 玲子,陶陶たちの近隣住民。アクセサリショップを営む
魏总  郑恺 毛皮商人
小阿姨 朱琳 苏州から陶陶たちの近所に越して来た中年女性
金科长 吴越 外贸公司の科长。演じる吴越は「爱情神话」でも马伊琍と共演している
卢美琳 范湉湉 レストラン金美林の女主人。ジャイアンみたいな強烈キャラ
梅萍 王菊 外贸公司での汪小姐の同僚・友人。密かな野心家
敏敏 李玲 至真园の従業員。小江西の姉貴分

あらすじ

深圳から强总が上海株式市場でマネーゲームを挑みにやってくる。阿宝は强总を迎え撃つべく蔡司令,邮票李,胖阿姨らと準備を進める。

阿宝の和平饭店のオフィスには、玲子が清算のために送りつけてきた帳簿が届いている。玲子は帳簿なんか付けられないと言っていたが、その実日々の金の出入りをしっかり付けていたのだ。

玲子はその頃業者と夜东京の解体・改修作業を進めていた。そこに葛老师、陶陶、菱红らが集まり旧夜东京での最後の記念写真を撮る。そして3年前の1990年、阿宝や陶陶が玲子のために夜东京を開業してくれた当時を思い出すのであった。銀座から凱旋帰国した当時の玲子のファッションには、観ていて引き込まれる。当時玲子には店を経営する自信がなく、店はあくまで阿宝のものとし、一年ごとに収益を分配してはと阿宝に提案する。しかし阿宝は初めから玲子の能力を信じており、そして日本で助けてくれた恩義に報いるため店は玲子のものとするのであった。

汪小姐と魏总は二人で新しい会社を興す。社名は汪小姐の名前をとって明珠有限公司とする。魏总は7-80席の開業記念パーティを黄河路で盛大に開き、黄河路に新しい会社を知らしめるべきだと言う。魏总は红鹭酒家,金美林など黄河路のレストランを当たるが、いずれも体よく断られる。どの店も魏总たちにツケでそんな盛大なパーティを開いてもリターンが無いと思っているのだ。魏总は汪小姐と李李の(阿宝を巡る)因縁を知っており敢えて至真园は避けるのだが、逆に李李・潘经理より至真园の全88席を使ってよいと申し出を受ける。李李は新会社設立を祝いつつ、「大展宏图(盛大な計画を大きく繰り広げる)」の言葉を魏总に贈る。これは至真园開業当初、魏总が李李に贈った言葉なのだ。

開業記念パーティ当日、招待状を受け取っていた陶陶は阿宝に電話をするが、阿宝は宁波に出張に行ったことが分かる。阿宝はパーティには参加しないのか…

さて汪小姐はタバコ屋の秀景に招待状を持って行くが、秀景は謝辞する。そして起業の費用は全部汪小姐とその親戚が拠出しているのに、カネを出していない魏总が浮かれていて汪小姐が笑いものになっている事を心配する。汪小姐が表通りを見ると、新会社設立を祝う山車が黄河路を練り歩いているのであった…

記念パーティが始まるが、会場はさながら魏总と汪小姐の結婚式のようなデコレーションだ。そして汪小姐は姿を現さず、魏总が一人で会場を盛り上げる。

その頃汪小姐は魏总の浮かれっぷりに嫌気がさし、外贸公司の元上司・金科长と喫茶店で落ち合っていた。汪小姐には知らせずに魏总は金科长に招待状を出していたのだ。金科长は、魏总が喜ぶ気持ちはとてもよく分かる、お祝いしたい気分だが酒の席はあまり好きではない、とパーティの出席は謝辞する。汪小姐もパーティに出席すべきか悩んでいることをこぼすと、金科长は魏总と起業することを決めたのだから出席し、今後魏总をサポートすべきだと諭す。そして小汪(汪小姐が入社したばかりの呼び名)に

一个人所有想的东西
不一定都会来的
在你的身边人
有可能不是你最喜欢的
但是你也要好好珍惜
誰もが欲しいと思ったものが手に入る訳ではない
あなたの近くにいてくれる人が、必ずしも一番好きな人ではないかも知れない
でもそんな人の事を大切にしないといけない

と諭すのであった。金科长は汪小姐がまだ阿宝に未練を持っていることを理解しながら、魏总をサポートすべきと言うのだ。そして死に分かれた金科长の夫からもらった大切な切手帳を開業費用のサポートとして汪小姐に贈呈するのであった。汪小姐はとてもそんな貴重なものは受け取れないと言うが、金科长はあなたをサポートしたいの、と言って切手帳を渡す。かつて外贸公司で梅萍がハメたとは言え、厳しく紀律を守り汪小姐を冷徹に処罰しながらも、本心ではずっと汪小姐を気にかけていたのだ。汪小姐はかつての上司の気持ちに涙する。そして意を決し、汪小姐は至真园へ向かうのであった。

このシーン、吴越,唐嫣という二人の名女優により美しい師弟愛が描かれており、このドラマ最大の泣ける場面の一つなのである。

汪小姐

金科长

至真园ではずっと汪小姐が現れないことからパーティが騒然とするが、やっと汪小姐が到着、魏总と二人で来賓たちに新会社のサポートをお願いする。宴会は成功裏にお開きに近付くが、阿宝が到着した!との声に汪小姐の気持ちがさざめく。店の表に出てみると小宁波がなんとキャデラックで至真园に乗りつけており、阿宝から汪小姐への起業祝いだとキャデラックを贈る。そう、これは第9話で阿宝が汪小姐に今度キャデラックを贈る、と言った事を本当に実行したのである。

汪小姐は阿宝との思い出を回想するが、潘经理にキャデラックを阿宝に返却するよう言付け、至真园を後にする。阿宝にしてみたら汪小姐と乗り越えたビジネスの荒波に対する記念の贈り物だったのだが、汪小姐にとってはタブーと言えるのであった。至真园からの帰り道、黄河路は汪小姐には灰色の景色に見えていたに違い無い…そしてBGMに流れる王菲の「执迷不悔」が本当に胸キュンなのである。

そして19話は强总率いる投資会社・南国投とのマネーバトルを予感させながら幕を閉じる。

第20話へ続く!

本記事はhttps://tvmao.com/drama/YG0jXGVl を参考にしています

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