「繁花」ドラマ解説 第21話 (ネタバレ有り!)

繁花 ドラマ
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このシリーズでは2024年に中国で大ヒットしたドラマ「繁花」のあらすじを紹介して参ります。今回は第21話の解説です!

第21話では上海株式市場を舞台に阿宝、强总、李李たちの思惑が交錯、登場人物たちの運命が翻弄される!

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第21話あらすじ解説

機関投資家の参入で上海株式市場は中国の中心的な金融センターとなりつつあった。1993年、春秋节の前日、中国市場初の企業買収案件“宝瀛大战”が幕を切った。

当日市場が開くと强总はトレーダー達に証券番号601・瀛洲事业の株を大量に買うよう指示する。そう、强总は結局李李が阿宝に伝えた通り601をターゲットにしていたのだ。一方阿宝は手持ちの株を売却、資金を603・爱思电子に集中させる。强总に悟られないよう、阿宝は蔡司令,邮票李,胖阿姨たちに3箇所別々の取引所で取引するよう指示する。当日、昼まで爱思电子に目立った値動きはなく、一方瀛洲事业の株取引の一時停止がアナウンスされる。異常な取引状況を察知した取引所が公正な取引を担保するために売買を一時停止したのであった。時を同じくして强总は、深圳宝龙科技が既に瀛洲事业の株式を5%保有しており、この企業買収(敵対的TOB)の歴史的な意義をメディアにアピールする。

强总のターゲットが瀛洲事业だと分かった阿宝は、午後のマーケットが開くと同時に爱思电子の株を売却し、瀛洲事业の株に資金を集中する。そして当日最高値の一株19.89元で80万株を仕入れるのであった。阿宝の動きを察知した强总は、逆に手持ちの株を全て売却し、株価は15.6元まで急落する。これで阿宝は大損である。蔡司令は素直に李李の話を聞いていれば…と後悔する。阿宝は、損はしたものの、李李の情報通り瀛洲事业の株を買っていれば儲かったであろう金額に基づいたコミッションを李李に支払う。阿宝は瀛洲事业の株価は引き続き上がると読み、李李の読み(=强总のターゲット)を聞く。すると李李は代わりに「干炒牛河でも食べていく?」と答える。干炒牛河は以前、阿宝が至真园の実力を測るために頼んだ一品40元の料理で、李李は間接的に40元を示唆したのであった。阿宝はすぐに仲間たちに再度瀛洲事业の株を仕込むよう指示する。

中秋节のあと、瀛洲事业の株価は17元前後で推移したが、深圳宝龙が流通している瀛洲事业の株の16%を買い占めた事は違法であり、この敵対的買収に対して瀛洲事业も対抗して自社株を買い戻すことを宣言する。これを受け瀛洲事业の株価はたちまち値上がり、蔡司令も取引所で上海の地場企業を買収から守ろう!と投資家たちをを煽る。

瀛洲事业は再度アナウンスを出し、依然主要株主のポジションを守っていること、そして複数の上海の会社が防衛戦をサポートしている事が明らかになる。强总は怯むことなく、高値で売り抜けられるようトレーダーたちに発破をかける。株価は25元まで上がるが、投資家たちの期待はどんどん加熱、株価は上昇を続ける。

至真园も大繁盛をしており、溢れた客が金梅林の前にクルマを止めようとしたりして卢美琳は怒り心頭である。※なぜ至真园がそこまで繁盛しているのか、株式市場と関係があるのか、このあたりの描写はなく不明である

李李の指示を受け瀛洲事业の株を買うため、敏敏は妊婦を装い人混みをかき分ける。取引所には熱狂した人が殺到しており株を売り買いするだけでも大変なのである。敏敏は自分の分の株も売り買いしており、その儲けでクルマを手に入れる。至真园の仲間たちは羨ましがる、そして李李や敏敏たちは店の前で記念写真を撮るのである。みな幸せそうで良かったね、と思わせるワンシーン。

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すると小江西が敏敏に20万元を渡すから、自分の代わりに取引してきて欲しいと依頼を持ちかける。敏敏はすぐに金の出どころが金梅林の金老板ではと疑いを持ち小江西を問いただすが、小江西は答えない。敏敏は小江西の依頼を拒否するのであった。

この金はやはり金老板が小江西に渡した金であり、翌日小江西は一人で取引所へ向かう。右も左も分からない小江西だが、取引所ではオピニオンリーダー的なオヤジが瀛洲事业は買いだと盛りあげており、小江西は勇気付けられる。

市場が開き、瀛洲事业の株価は上昇を続ける。38元まで来たところで阿宝は引き際とみて株の売却を指示し、大儲けする。株価はその後42元まで上昇、瀛洲事业は深圳宝龙による敵対的買収行為は違法であると当局に訴える事をアナウンスする。强总も阿宝に続き株を全て売却するよう指示する、記念に10万元だけ残して。

小江西はこのようなマネーゲームの裏側は知らず、無邪気に最高値で掴んでしまい、買ったそばから株価はみるみる下落、彼女は茫然自失する。株取引で大金を失った金老板に卢美琳は激怒、二人は修復不能なくらいの大喧嘩をする。小江西は金老板に合わせる顔がなく、敏敏に助けを求める。卢美琳はまだ金老板が一人で株取引に手を出したと思っており、卢美琳に問い詰められても知らぬ存ぜぬを突き通すよう小江西にアドバイスする。金老板は、株で儲かったら二人で金梅林を去って新しい店をやろうと小江西を誘っていたようなのだ。小江西はどうしても老板娘(女主人)になりたいんだと言うと、敏敏は李李を見てみろ、老板(社長の旦那)がいなくても老板娘にはなれるんだ、と諭す。

瀛洲事业を巡る株の取引を問題視した当局は調査を開始する。李李も当局の者たちに目を付けられるのだがどうなるのか…

阿宝は蔡司令たちと今回大儲けした事を喜ぶ。干炒牛河かこんな大金に化けた、と。蔡司令から今日夜东京が新装オープンするが、オープンイベントに行くか蔡司令から聞かれると阿宝は招待されてない、と返す。

强总は玲子に電話をし、今夜18時半に夜东京に行くことを約束、玲子も二階の個室を確保する。電話を切ったところに警察が到着、强总に捜査の手が入る。阿宝は李李のコミッションを至真园に持参するが、こちらにも李李の捜査のため警察が来る。阿宝は蔡司令な何が起きているのか調べるよう指示、自分は至真园の裏口から脱出する。

警察は李李に、操作に協力し正直に供述すれば24時間位内に釈放するが、そうでない場合には勾留手続きに入ると言う。李李は警察に連行されるが、翌日は従業員の給料日だ…李李が戻ってこないと給料を支払う事ができず別の問題が起きる事になってしまう。

蔡司令によると、瀛洲事业の株を売買した10大アカウントに対して捜査が入り、蔡司令のところにも捜査が来たとのこと。しかし蔡司令が瀛洲事业の株を買ったのは、TOBが公表された後の事だったので、問題無しと判断されたのだ。

さて、いよいよ夜东京が新装開店を間近に迎える。葛老师たちは、万が一客が来なかったら自分たちが客として盛り立てると提案するが、玲子は新しい夜东京が成功するかは自分の腕が試されていると覚悟を決めており、その申し出を断る。「老早我们生意靠的是宝总,现在我们做生意靠的是本事(今までは阿宝に頼っていたが、これからは本事=自分の力量・本領が頼りだ)」と。そしていよいよ開店の時間を迎え、玲子は「今天这扇门一开,是好是坏,大家都没回头路,谢谢大家(今日このドアを開けたら、良かろうが悪かろうがもう元に戻る道はない、みんなありがとう)」と意思表明する。調理服を凛々しく纏った玲子が眩しい。

玲子

1992年10月、国务院证券委员会と中国证券监督管理委员会が正式に設立され、瀛洲事件を徹底的に調査する事となった。李李は株価操作、違法資金調達の嫌疑で取り調べを受けるが、瀛洲事业の買収をしかけた深圳宝龙を調べるべきだ、と取り合わない。そして强总も連行され李李の隣室・3511で取り調べを受ける。夜19時になり夜东京に强总は現れず、玲子は强总に確保していた個室をリリースする。

第22話へ続く!

本記事はhttps://tvmao.com/drama/YG0jXGVl を参考にしています

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