「繁花」ドラマ解説 第1話 (ネタバレ有り!)

繁花 ドラマ
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このシリーズでは2024年に中国で大ヒットしたドラマ「繁花」のあらすじを紹介して参ります

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「繁花」の原作について

ドラマの原作は金宇澄さんが2012年に発表した長編小説で、中国文学最高峰の茅盾文学賞、魯迅文学賞を受賞した現代文学作品です。1960年代、1990年代の上海を舞台に、阿宝、沪生、小毛、三人の青年たちの半生を鮮やかに全編“上海語調”で描いています。上海語をベースとした会話文を主体に書かれており、正直かなり読みにくいです。私は3ページで挫折しました(笑)、ドラマを見終わったらまた挑戦する予定。

日本では’22年1月に邦訳版が発行されました。賛否両論ありそうですが、あえて関西弁を使う事で、上海語の持つ方言らしさを表しているのはうまいなぁ、と思います。

ドラマ版「繁花」について

ドラマ版は香港映画の第一人者・ウォンカーワイが監督を務めており、この記事執筆時点で中国にて最も注目を集めています(豆瓣、电视猫ランキング)。かのウォン・カーワイ初監督のドラマ作品、胡歌や马伊琍といった豪華キャスト陣、華麗な映像美、90年代へのノスタルジア、上海語版と普通話版の多言語対応、読むには億劫な著名小説の映像化、といった要素が総合的に人気につながっているのでは、と感じます。このドラマは小説版の一部を取り上げたプロットで、90年代の阿宝にフォーカスしたものとなります(小説の一部分に過ぎない。60年代のパートは文革の描写が出てくるため現代ドラマにはそぐわないのでは、とも言われている)。撮影スポットの聖地巡りが流行っていますが、私としてはこれを機に上海語が流行って欲しい!

黄河路

ドラマの舞台となった黄河路は一気に人気スポットに!

全30話、有料となりますが腾讯视频(テンセントビデオ)でオンデマンドで視聴できます。
それでは以下、第1話の解説です!

「繁花」第1話

第1話 登場人物

役名 役者 補足
阿宝(宝总) 胡歌 経済発展の波に乗り成り上がったビジネスマン
金宇澄 金宇澄 原作者ご本人
爷叔 游本昌 阿宝のビジネスの師匠
玲子 马伊琍 レストラン夜东京の女主人。阿宝と共同経営している
汪小姐 唐嫣 外贸总公司のスタッフ。阿宝のビジネスパートナー
李李 辛芷蕾 レストラン至真园の女主人
陶陶 陈龙 阿宝の友人
潘经理 佟晨洁 至真园のマネージャー
蔡司令 张建亚 阿宝の株仲間
邮票李 陈冠甯 阿宝の株仲間

あらすじ

引子:プロローグ
物語は90年代の上海にて主人公の青年・阿宝が年老いた作家を訪ねるところから始まる。この作家が最近書いている小説、タイトルは決まっておらず、ただ冒頭の書き出し「独上阁楼,最好是夜里」だけが決まっているとの事。さてこの作家さん、なんとなんと原作者・金宇澄ご本人!ドラマのオープニングに友情出演された模様。見た目が後で出てくる爷叔に似ていますが別人です。そして上述の書き出し部分も小説と一致しており、原作ファンには胸アツなんだろうと思う。

金宇澄

本編
時は1992年年末、鄧小平の南巡講話を受け中国の株式市場はかつてない活気に沸いていた。一攫千金を果たす者、無一文になる者。阿宝も御多分に洩れず毎日を目まぐるしく過ごしていた。12月31日、上海が大晦日の賑わいを見せる中、ホテル・和平飯店を出たところで大金を持った阿宝は車に轢き逃げされてしまう(いきなりの展開で視聴者もショック受けるシーン)。

阿宝は意識不明で病院に運ばれ、株のトレーダー・蔡司令といった友人たちが見舞いに駆け付ける。見舞いに訪れた人のうち、爷叔は「伊死不掉的·(彼は死なない)」と言い切る。爷叔はこのドラマの主要人物の一人で、阿宝のビジネスの師匠。1987年、阿宝は爷叔の元を訪れ、海外貿易・ビジネスを教えてくれるよう頼み込む。爷叔は拒否するものの阿宝は粘り、爷叔は阿宝に翌日和平飯店で部屋を一室借りるように言う。阿宝が借りた一室は以前爷叔が長期借りていた部屋だった。爷叔は一日以内に6000元を準備する事、間に合わなかった場合はそこで終わりと告げる。阿宝の友人・陶陶は阿宝のために結婚資金を全て渡し、阿宝はお金を用立てる。爷叔は6000元を元手にある株を買い、二週間後に全て売却するように言うが、何と二週間後その株は大幅に値下がりし阿宝は3000元の損をしてしまう。爷叔は阿宝にまずは損する事を学ばせたのだ。次に阿宝は一週間以内に1万元を準備して电真空の株を買うよう言いつけられ、またしても陶陶が家にあったアクセサリを売る事でその大金を準備する。十日後、电真空の株は5倍になり、阿宝は爷叔への弟子入りを認められるのであった。
爷叔は阿宝にまっさらのオーダーメイドスーツを買い与え身なりを整えさせると、阿宝を新しく設立した会社の社長に据える。こうして阿宝はあっという間に宝总(宝社長)になる。ここから数年を経て、阿宝はビジネスマンとして成り上がっていく。

時はまた92年へ。警察は阿宝が414号株に絡む怨恨で襲われたのでは、と疑う。阿宝とレストラン夜东京を共同経営する玲子、ビジネスパートナーの汪小姐といった阿宝の周辺人物を取り調べるがそれらしい動機は無い。そのうち人知れず阿宝は退院する。

阿宝をかくまった爷叔はレストラン・金凤凰の女主人が怪しいと踏み、邮票李に調査を依頼するが、金凤凰は既に閉店していた。3カ月前、北方から上海に移ってきたビジネスウーマン・李李は黄河路で最も繁盛しているレストラン金凤凰の跡を買い取り至真园と改名、新しい社交場を開いていたのだった。

李李は黄河路で阿宝の話題が最も熱いと耳に挟む。阿宝に興味を持った李李は至真园の開店記念イベントの招待状を阿宝に送るが断られてしまう。李李は部下の潘经理から、汪小姐の他に杭州でアパレル業(三羊ブランド)を営む范总も阿宝と関係がある事を聞き、范总を取り込もうと画策する。潘经理は李李に、范总が店に来たとしても、至真园の前身が金凤凰である事から必ずしも阿宝は来ないと伝える。過去、金凤凰の女主人は阿宝の恋人だという噂があったのだ。そして半年前、上海の株式の仕手・麒麟集团が阿宝と414号株の取り引きを持ちかけるが断られ、恨みを買っている事を知る。一方の范总は宝总との関係を取り持ってもらうべく汪小姐に頼み込む。

場面は変わり、玲子は阿宝に犯人を見つけた、と電話をかけてくる。玲子は阿宝が何時に店に来るか電話で探りを入れてきた人物がいた事から、その人物が犯人だと目星をつけたのだ。23時になって店に現れた自動車を見て阿宝は全てを悟るのであった。

~第1話終り~

本記事はhttps://tvmao.com/drama/YG0jXGVl を参考にしています

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