「繁花」ドラマ解説 第14話 (ネタバレ有り!)

繁花 ドラマ
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このシリーズでは2024年に中国で大ヒットしたドラマ「繁花」のあらすじを紹介して参ります。今回は第14話の解説です!

第14話ではイケメン阿宝の女性遍歴が明かされる…!!

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第14話あらすじ解説

第14話 登場人物

役名 役者 補足
阿宝(宝总) 胡歌 経済発展の波に乗り成り上がったビジネスマン
爷叔 游本昌 阿宝のビジネスの師匠
玲子 马伊琍 レストラン夜东京の女主人。阿宝と共同経営している。銭ゲバ
汪小姐 唐嫣 外贸总公司のスタッフ。阿宝のビジネスパートナー
雪芝 杜鹃 阿宝の元カノ。香港に移住する
陶陶 陈龙 阿宝の親友。魚の卸屋
葛老师 陈国庆 玲子,陶陶たちの近隣住民、家主。本職は弁護士(?)
金科长 吴越 外贸公司の科长。演じる吴越は「爱情神话」でも马伊琍と共演している
梅萍 王菊 外贸公司での汪小姐の同僚・友人。密かな野心家

あらすじ

1990年、玲子は日本から上海に戻り、进贤路に部屋を借りる。ある日阿宝が玲子の家に飯を食べに来る。玲子のアパートには当時からピアノの先生や、大音量で京劇(红楼梦)を歌う史老师(票友:道楽で京劇を演じている人)がいる。玲子の部屋は当時から雨漏りしており、阿宝が屋根に上って修理する。玲子も一緒に屋根に上り、阿宝に彼女がいるのか、カワイイのか訊く。阿宝は、彼女は金魚のように逃げていった、と答えるのだ。阿宝の当時の彼女とは?そしてこの時の会話で、1990年当時玲子は37歳だと判明する。

玲子の家を望む景色をよく見ると今は亡き上海のハードロックカフェが見えたりする(涙)…芸が細かい!!
hardrock cafe

阿宝の初恋は幼少期、当時4歳の蓓蒂(Betty)とであった。蓓蒂はピアノを弾くのが好きな女の子で、いつも阿宝と家の屋根に上っていたのだ。そのうち蓓蒂は阿宝の人生から去っていく。現代になり、今度は玲子が阿宝の元を去ろうとしている。爷叔はもう夜东京は閉店しろと阿宝に言うが、阿宝は思いの詰まった夜东京を閉店するのは忍びないと思っている。

さて汪小姐だが、外贸公司の组织部は早々に彼女に対する処分を下す。汪小姐は外贸公司の子会社である工場で勤務するよう指示されるのだ。外贸公司を去る汪小姐、そして汪小姐がまとめた切手帳を苦悩の表情で眺める金科长、本当に切ない瞬間だ。阿宝は、汪小姐は新卒で外贸公司に入社以来デスクワークしかしてこなかったのできっと大変な目に遭うと汪小姐の身を案ずる。爷叔は、汪小姐が工場から外贸公司に戻れるかどうかは汪小姐の勤務態度次第だ、と言う。そして阿宝に汪小姐からの伝言を伝える。

汪小姐は、仮に外贸公司に戻れたとしても、今後阿宝と一緒に仕事をするわけには行かない、と考えている。そして最後に一目阿宝に会いたい、いつもの排骨年糕の店に翌日の20:30に来てもらえるよう爷叔に伝言を頼んだのだ。もし阿宝が汪小姐を必要とするならば、汪小姐はいつでも外贸公司を辞めて阿宝のそばにいる、と…。汪小姐の気持ちを考えると、とても切ないシーンである。

果たして翌日、阿宝は汪小姐に会いに行くのだろうか…当日、阿宝は汪小姐には会いに行かず、陶陶と飯を食べている。阿宝を待ち続ける汪小姐、BGMに流れる张学友の”偷心”が切なく響く…。やけに明るく振る舞う空元気の阿宝を一目見て、陶陶は阿宝に何かあったに違いない、と思う。そう、その昔阿宝が失恋したあの時と同じ様子なのだ。

1978年当時、阿宝は雪芝という名の女性と激しい恋に落ちていた。阿宝は雪芝を曹家渡にある洪顺兴という火鍋の店に初デートに誘う。このシーンでは当時の雑多でかつ人がたくさんいる発展途上な雰囲気が表現されており大変興味深い。

この洪顺兴、巨大な鍋を複数の客がつつくシステムで、今見ると衛生的に微妙な感じ(汗) このお店、1891年から続く老舗で、今もやっているそうです。さすがに巨大鍋ではなく、各テーブルごとに鍋が配膳されています。今の老板のインタビューはこちら(クチャラー音にご注意)↓

https://weibo.com/1314608344/NFEiFiWSE

十年後の1987年、阿宝は離婚して上海に戻って来た雪芝と再会する。二人はまた洪顺兴で鍋をつつく。この時には鍋は小型になっており、時の流れを感じさせる。阿宝はずっと独身のままであった。一方の雪芝は起業したと言い、名刺を阿宝に渡す。そこにはBettyと書かれており、雪芝は香港で仕事をする際英語の名前があった方が便利なのだと釈明するが、これは明らかに阿宝を意識した名称である。雪芝は今回上海に戻ってくるか迷った、と言う。阿宝が元気に過ごしていたら良いが、あまりに成功していたら自分が阿宝の元を去ったことを後悔してしまう、後悔するのは嫌だと言う。雪芝がなぜこのような事を言うのかこの6年後阿宝は理解する事になる。雪芝は10年前の自分の判断は間違っていなかったと信じていると言う。阿宝はあと10年くれたら君が間違っていたことを証明する、と返す。そこで雪芝は自分の今の収入を紙に書き、今後もっともっと稼ぐ、あなたに追いつけるかしら、と言う。雪芝はなんとも野心的なビジネスパーソンになったのだ。阿宝はずっと雪芝との再開を望んでいたが、このような形になるとは思っていもいなかった。

1978年、阿宝は初めて雪芝と出会う。当時雪芝は13号線バスの切符売りで、人々は可憐な雪芝の事を13号線の花と呼んだ。片道1時間のバス経路が二人の幸福の時間であり、二人はお互いに恋慕を重ねていった。二人の関係は永遠に続くと阿宝は思い込んでいたが、雪芝は突然香港の親戚に嫁いで行ってしまうのであった。雪芝が香港へ去る直前、二人は十年後の再会を約束し別れる。そしてまた流れるBGMに流れる张学友の”偷心”…

場面は1993年5月、杨浦区にある外贸公司の倉庫に移る。そう、汪小姐が工場での仕事を始めたのである。工場長の范师傅は敢えて汪小姐に汚くてつらい仕事(翌朝9時までに倉庫のゴミを片付けること)をアサインするが、汪小姐はめげない…がんばれ汪小姐!

外贸公司では金花が梅萍を阿宝と三羊シャツの担当につけるが、阿宝は梅萍を避けている様子。爷叔は梅萍に、次の科长のポストを目指してがんばるよう、そしてもっとオシャレをするようにアドバイスする。まんざらでも無い梅萍。阿宝は爷叔に、梅萍とは一緒に仕事をしたくないと言う。爷叔は阿宝に大局を見るように言うが、果たしてどうなることやら。

倉庫には陶陶が汪小姐へワンタンの差し入れにくる。汪小姐はすぐに阿宝からの差し入れだと気付き受け取りを拒否する。また陶陶は范师傅に追い出され、そして汪小姐は范师傅に尻軽女、などと罵られてしまうのだ。陶陶から汪小姐の苦境を聞き、阿宝は怒りを覚える。

第15話へ続く!

本記事はhttps://tvmao.com/drama/YG0jXGVl を参考にしています

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