このシリーズでは2024年に中国で大ヒットしたドラマ「繁花」のあらすじを紹介して参ります。今回は第16話の解説です!
第16話では阿宝と玲子、菱红たちの出会いや夜东京の閉店のピンチが描かれる!
第16話あらすじ解説
第16話 登場人物
役名 | 役者 | 補足 |
阿宝(宝总) | 胡歌 | 経済発展の波に乗り成り上がったビジネスマン |
爷叔 | 游本昌 | 阿宝のビジネスの師匠 |
玲子 | 马伊琍 | レストラン夜东京の女主人。阿宝と共同経営している。銭ゲバ |
汪小姐 | 唐嫣 | 外贸总公司のスタッフ。阿宝のビジネスパートナー |
李李 | 辛芷蕾 | レストラン至真园の女主人 |
雪芝 | 杜鹃 | 阿宝の元カノ。香港に移住する |
陶陶 | 陈龙 | 阿宝の親友。魚の卸屋 |
葛老师 | 陈国庆 | 玲子,陶陶たちの近隣住民、家主。本職は弁護士(?) |
菱红 | Papi酱 | 玲子,陶陶たちの近隣住民。アクセサリショップを営む |
金科长 | 吴越 | 外贸公司の科长。演じる吴越は「爱情神话」でも马伊琍と共演している |
梅萍 | 王菊 | 外贸公司での汪小姐の同僚・友人。密かな野心家 |
敏敏 | 李玲 | 至真园の従業員。小江西の姉貴分 |
あらすじ
1988年、阿宝は汪小姐が起こした日本の商社とのトラブルを解決するために東京にいた。問題解決のために奔走するが解決できず、七日間のビザも間も無く失効する…そこで阿宝は以前上海で知り合った日本のビジネスマン山本を頼る。阿宝は山本の会社に行くと残念ながら会議中で会えないものの山本の部下と面会する。部下は阿宝に、山本は阿宝が訪ねてきてくれたことが大変嬉しがっていること、そして今夜銀座のクラブ「理恵」で山本と待ち合わせるよう伝える。またここで阿宝は山本が常務というポジションだという事を知る。
その夜阿宝は銀座に赴くが、肝心の「理恵」の場所が分からない…途方に暮れていると聞き知った上海語が電話ボックスから聞こえてくるではないか!そう、これが阿宝と玲子の出会いだったのだ。玲子は偶然にも理恵でホステスとして働いており、阿宝を店に案内する。山本は新店開店イベントに出席しておりまだ店には来ていないとの事。待ちわびた阿宝はその店まで行きたいと考えるが、理恵のママに怒られることを恐れ玲子は阿宝に理恵で待つように言う。そして阿宝にはラーメンを食べながら待つように言う。
そのラーメン店には菱红が働いており、当時から玲子とは親友だったようだ。菱红は阿宝にラーメンの具を特別サービスする。ラーメンを食べ終わると阿宝はまた玲子と合流。阿宝は玲子に日本に来てからの事を聞くと、玲子はもう三年日本にいる事、そしていつかは上海に戻ってレストランを開きたいと言う。店の名前も夜东京に決めているのだ。阿宝は山本に会って問題解決できるのか気を揉んでいると、玲子は神社で引いた大吉のおみくじを阿宝にあげる。私の運を分けてあげる、と。
当時を回想し、菱红は玲子が阿宝に自分の運気をあげちゃったんだ、そうでなければ今頃玲子は金持ちになっていた、と不満そうに言う。陶陶や葛老师はそんな事ない、今の状況は全部必然の結果では、と反論する。
阿宝はその後理恵で山本と落ち合い再開を喜ぶ。そして山本は刺繍機の問題を必ず解決する事を阿宝に約束するのだ。阿宝は玲子のおかげだと礼を言い、おみくじを返そうとするが玲子は受け取らず、また上海でご飯をおごって、と言う。
その半年後、玲子は阿宝から手紙を受け取る。中には上海行きの航空券と、玲子の夜东京のマネージャー名義の名刺が入っていた。そう、玲子が上海で店を開くという夢が叶うのだ。BGMに流れる小田和正の「ラブストーリーは突然に」が絶妙にマッチする。
葛老师は玲子が阿宝に出会っていなかったら今のように成功していなかったのではと言うが、菱红はそうとも言い切れないと言う。実は当時、ある留学生が玲子に思いを寄せており、その留学生と一緒になっていればまた違った未来もあったかも知れない、と。
さて外贸公司では三羊ブランドの成功祝賀会の準備をしている。金科长は来賓名簿に阿宝が載っていないことを知り、爷叔に電話で問いただす。金科长から爷叔に電話をかける事など極めて珍しく、爷叔は「太阳从西边出来了(信じがたい、起こり得ない)」と言う。爷叔は金科长に、阿宝は汪小姐をサポートするために三羊のビジネスをやっていたのだ、汪小姐がもう三羊を扱わない以上阿宝も三羊には関与しない、と説明。金科长はもっと裏の理由があるのではと訝しむが、爷叔は人は時にはとてもシンプルに行動するもんだ、と説く。
至真园でも阿宝が来ないことを李李たちが話している。そして李李は阿宝が黄河路よりももっとデカい魚、つまり香港に目を付けた、と言い当てる。
1993年7月、阿宝は服饰公司の上場コンサルタントの役割で香港へ出張、ペニンシュラホテルのカフェで商談を行う。そこで期せずして雪芝と出会う、雪芝は起業して大老板になるという夢に破れ、ホテルのスタッフの仕事をしていたのだ。阿宝と雪芝はお互いの近況を報告する。阿宝は雪芝に、自分の香港の代理人を務めたらいい、と打診するが雪芝に断られる。雪芝は、元々約束していた1997年にまた逢おう、そして今日は会わなかったことにしよう、と雪芝は言うのであった。あれだけアグレッシブだった雪芝だが、夢破れ、BGMの温兆伦「随缘」と相まってなんとも寂しいシーン。ほんとハマり役だゎ
2か月後、阿宝は香港から戻る。阿宝は香港でウォルマート向けの案件を発掘しており、爷叔は直接金科长と案件を進めている。梅萍は担当の自分がないがしろにされている事が不満気だが、爷叔はこの案件は特殊な大型案件だから直接科长とやっているんだ、通常のオーダーなら梅萍を通すから安心しろ、となだめる。阿宝は知っている、爷叔は阿宝の心情をおもんばかって梅萍との取引を避けてくれたのだ。
麻总のシャツはと言うと、三羊ブランドほどの成功は収められなかったが、阿宝も麻总への義理は果たしており、麻总はいつか南京路で会おうと言い诸暨へ帰っていく。
服饰公司では阿宝が仕入れたアパレルがしっかり売れており、服饰公司の社長は一刻も早く上場したいがサポートしてくれる証券会社が見つからない、と困っている。証券会社はいずれも卢湾百货の上場でそれどころではないのだ。阿保は香港で証券会社を見つけて来ようとするが、爷叔からあまりリスクを負うな、落ち着け、と諭される。
その夜阿宝は红鹭酒家で商談を行う。二か月ぶりの黄河路だ。対面の至真园にいる李李と窓越しに目配せする二人。二時間後、店の外で二人は出くわし、メタファーとしての魚について会話を交わす。二人の大人な関係、雰囲気がなんとも言えずセクシーだ。
その後阿宝は陶陶と飯を食べ、香港で雪芝と出会ったことを伝える。雪芝には新しい彼氏が出来ていることや、1997年にもう一度再開するのかどうか、などと話す。その頃、玲子不在の夜东京では菱红や葛老师が店を必死に切り盛りしていた。阿宝は二日後の玲子の誕生日までに玲子が戻ってこない場合、夜东京を閉店する事にする。当日、葛老师、菱红たちが見守る中、無情にも時は過ぎ玲子の誕生日は終わってしまう。誕生日は誕生日、一同は玲子の誕生日を祝いケーキを食べる。その頃玲子は家に戻ってきていた…。閉店する夜东京、戻って来た玲子、このあとどんな展開に!?
第16話へ続く!
本記事はhttps://tvmao.com/drama/YG0jXGVl を参考にしています
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