このシリーズでは2024年に中国で大ヒットしたドラマ「繁花」のあらすじを紹介して参ります。今回は第10話の解説です!
第10話ではついに黄河路の女主人公たちが至真园に乗り込む…!李李はピンチを乗り切れるのか…李李と阿宝の協業が胸熱の神回!
第10話あらすじ解説
第10話 登場人物
役名 | 役者 | 補足 |
阿宝(宝总) | 胡歌 | 経済発展の波に乗り成り上がったビジネスマン |
爷叔 | 游本昌 | 阿宝のビジネスの師匠 |
玲子 | 马伊琍 | レストラン夜东京の女主人。阿宝と共同経営している。銭ゲバ |
汪小姐 | 唐嫣 | 外贸总公司のスタッフ。阿宝のビジネスパートナー |
李李 | 辛芷蕾 | レストラン至真园の女主人 |
陶陶 | 陈龙 | 阿宝の親友。魚の卸屋 |
卢美琳 | 范湉湉 | レストラン金美林の女主人。ジャイアンみたいな強烈キャラ |
敏敏 | 李玲 | 至真园の従業員。小江西の姉貴分 |
あらすじ
范总は李李がピンチと聞き至真园に駆け付けるが、李李から阿宝を通じてシェフの手配はついたと聞かされる。それでもシェフの姿も見えない状況に范总は阿宝にどうなっているか確かめに行く(元々阿宝,徐总と夜东京で会食の約束があった)。卢美琳たち黄河路の女主人たちは至真园のピンチを見物に来ており、こんなに早く代わりのシェフを見つけられるはずがない、万が一見つけられたとしても、至真园の前に金梅林の従業員・小江西を張り付かせて食材の大王蛇が入らないようにしてやる、と意気込む。
その頃玲子は見るからに怪しい日本人に扮し、怪しい日本語を話しながら市場へ大王蛇を調達に行く(上海人だとバレると至真园の営業妨害の一環で買えない恐れがあるため。葛老师、菱红たちと家族を装い笑えるシーン)
ちょうどその頃汪小姐は外国からの来客を接待する場所が無く困っており阿宝に相談の電話をする。アテにしていた至真园は満席だったのだ。阿宝は夜东京を提案する。つぎに范总が夜东京に到着、阿宝に至真园に手配したシェフの話を尋ねると、阿宝は三つの料理が書かれた紙を范总に渡す。それは香港のシェフが得意とする最上の料理(火焰大王蛇,仙鹤神针,船王炒饭)なのであった。范总は李李に電話し、それらの料理を本日のメニューにするよう伝える。汪小姐も夜东京に外国の来賓と共に夜东京へ到着、接待を開始する。この時、汪小姐はフランスの来賓からビビアンと呼ばれており微笑ましい。
さて6時になってもシェフが現れず、李李は阿宝にシェフの所在を問い合わせる。すると阿宝は至真园のすぐそばである人物に会うよう指示する。その人物に会うため至真园を離れる李李、逃亡したなと冷やかす黄河路の面々、李李が黄河路のタバコ屋に着くと果たしてそこには爷叔が待っていた。
1993年当時、わずか755メートルの黄河路には100店以上の飲食店があり、夜な夜な人々はここでお金を使っていた。最初にここに店を根付かせたのは卢美琳をリーダーとする最初の10名の女主人たちだった。しかし李李が金凤凰を引き継いで至真园を開業後、卢美琳たちの威風は無くなってしまう。黄河路の覇権をめぐり、黄河路の防衛戦がここに開幕するのであった。
至真园に黄河路の女主人たちが到着、潘经理に今日は(メニューに載っている)大王蛇を食べたいんだ、ちゃんと出せよ、と迫る。女主人たちの妨害工作により大王蛇を仕入れられないことが分かっており、至真园に恥をかかせようという魂胆だ。女主人たちは予約した個室へ移動、食事を開始する事に。この時の卢美琳の「走!! (行くぞ!!)」というドスの利いた声、本当に面白い(笑)
正にこの時、至真园に爷叔が手配した香港のシェフたち総勢20名が到着する。団長のB哥を演じるのは香港の著名俳優・钟镇涛なんだとか。女主人たちは李李が本当に代わりのシェフを準備できたと慌てるが、卢美琳はヘボい料理人をいくら揃えてもダメだ、とまだ余裕だ。そこに李李が登場、卢美琳たちと対峙する。卢美琳は大王蛇を食べさせろと李李に迫る。
食材の配送のため陶陶が至真园へ到着するが、小江西に妨害されてしまう。果たして大王蛇は至真园に届くのか…実は陶陶が運んできたのはアサリやエビといった海産物だけで、陶陶は囮であったのだ。小江西と押し問答している隙に葛老师と菱红が大王蛇を至真园の裏口に届ける。搬入時、大王蛇が檻から逃げ出し、一同キャーと叫ぶ、これも笑えるシーン(笑)
卢美琳は引き続き李李に大王蛇の料理を出せと迫る、もし出せなかったら店を壊してやる、とスゴむ。李李は大王蛇の料理なんか当店では重視していないが、お客様がそこまで言うなら出しましょう、と言ったところで香港のシェフ達が調理した大王蛇の料理が到着。ライターでフランベする見事な火焰大王蛇だ。卢美琳の我慢袋の緒が切れ、合図と共に卢美琳の元恋人・杜总率いるならず者たちが店に突入してくる。
杜总はメニューのデザート以外のページを破り捨て、今日からデザートだけ提供しろ、と脅迫する。李李は一歩も引かない度胸を見せる。李李は、「黄河路はビジネスを行う場だ、そして場合によってはお互い助け合うことも必要だ。もし至真园が金美林の商売を邪魔しているのであれば、翌日の結婚式のオーダーを金美林に分けてあげよう」という提案をする。杜总一同は、黄河路の先輩である卢美琳に舐めたことを言うな、と激高、窓を椅子で叩き割ってしまう。もし従わないなら明日から営業妨害してやる、と吠える杜总。そこで李李は爷叔からもらった切り札を出す。ある書類を杜总に渡すが、それは実は杜总がマカオでギャンブルに負けた際に振り出した30万元の借用書だったのだ。卢美琳が杜总を使って暴力で至真园を脅しに来ることまで読んでいた爷叔が準備した仕込み、さすがの爷叔である。面子を潰された卢美琳と杜总は至真园から退却、卢美琳は大激怒。卢美琳は杜总を責め立てるが、杜总も卢美琳の夫・金老板もマカオで大金をすった事を持ち出し卢美琳の面子は更につぶれるのであった。激しい言い合いの末、卢美琳は過去に杜总と恋愛関係にあった事(と私は解釈しました)、杜总が自分とずっと一緒にいてくれなかった事を挙げ、もう自分の前から消えろ!と叫ぶ。仕方なくその場を去る杜总、一人むせび泣く卢美琳、、、
夜东京には玲子が到着、阿宝が自分を利用した、と責め立てる。阿宝はそんな事はしていない、と押し問答。そこへ李李が玲子に会いにやってくる。玲子は李李とは面会せず、代わりに阿宝が李李の対応をする。李李はその日の礼を言い、阿宝は明日以降また新たな敵が現れるかも知れないから注意するようアドバイスする。阿宝は夜东京で今日の出来事を裏で支えた皆と飲もう、と誘うが李李は私は皆に好かれるタイプではないから、と断る。ただ今日助けてくれたお礼は何でもすると約束、阿宝はまた連絡すると答える。そして李李は玲子へのお礼を阿宝に託して帰っていく。
阿宝は夜东京で自ら料理の腕を振るい、玲子、葛老师、菱红たち仲間とその日の出来事を祝う。なんともアットホームな構図が素敵なシーンだ。
李李は至真园へ戻り、その日の他のお客の会計は半額にすること、その週は香港グルメ週間にすることをアナウンスする。丁料理長らは腕をふるい、3つのメニュー(火焰大王蛇,仙鹤神针,船王炒饭)は黄河路最先端の流行となる。卢美琳でさえ何とか対抗しようと、これら三種のメニューを作れる料理人を探そうとするのだ。
こうして至真园はさらなる成功を遂げる。この時、普段はクールビューティーな李李が厨房の面々を見てにっこり微笑むシーンはBGM(Beyondの不再犹豫)と相まってとても可愛く見えるのだ。
この日のお礼を受けるため、阿宝は至真园の一番上の部屋を予約する。至真园の顧客の一人、南国投の张经理は誰がその部屋を予約したのか至真园に探りを入れてくる。李李は南国投だけが客じゃないんだ、阿宝は何人で予約入れたのか潘经理に聞くと、何と一人で予約が入っていることが分かる。果たして阿宝の意図とは?
阿宝は爷叔と一連の出来事を振り返る。爷叔は李李が杜总の借用書を受け取ったことから、後ろ盾はいないと踏む。阿宝は後ろ盾がいるかいないかはすぐに分かるさ、と言う。
阿宝が一人で至真园の予約を取ったことは黄河路中に知れ渡るところとなる。複数人での訪問なら何ら不思議はないが、一人で李李に会いに行くのは一体どういう目的なのか…?李李は阿宝の目的は分かっている、と意味深な発言。
かくして阿宝が至真园に到着、今回はちゃんと正面入口からの入店だ。阿宝は4階の最高級の個室へ案内される。李李に何を注文するか、阿宝か好きな干炒牛河か、と訊くと阿宝は今日は飯を食べに来たのではない、訊きたいことがあったんだ、と返し、おもむろに「A先生を知っているか」と李李に尋ねる。果たしてA先生とは…!?
第11話へ続く!
本記事はhttps://tvmao.com/drama/YG0jXGVl を参考にしています
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