このシリーズでは2024年に中国で大ヒットしたドラマ「繁花」のあらすじを紹介して参ります。今回は第6話の解説です!
第6話あらすじ解説
第6話 登場人物
役名 | 役者 | 補足 |
阿宝(宝总) | 胡歌 | 経済発展の波に乗り成り上がったビジネスマン |
爷叔 | 游本昌 | 阿宝のビジネスの師匠 |
玲子 | 马伊琍 | レストラン夜东京の女主人。阿宝と共同経営している。銭ゲバ |
汪小姐 | 唐嫣 | 外贸总公司のスタッフ。阿宝のビジネスパートナー |
范总 | 董勇 | 杭州の紡績商 |
李李 | 辛芷蕾 | レストラン至真园の女主人 |
魏总 | 郑恺 | 毛皮商人 |
徐总 | 孙强 | 大手百貨店・沪联商厦の老板 |
陶陶 | 陈龙 | 阿宝の親友。魚の卸屋 |
葛老师 | 陈国庆 | 玲子,陶陶たちの近隣住民、家主。本職は弁護士(?) |
菱红 | Papiちゃん | 玲子,陶陶たちの近隣住民。アクセサリショップを営む |
蔡司令 | 张建亚 | 阿宝の株仲間 |
邮票李 | 陈冠甯 | 阿宝の株仲間 |
发根 | 曹毅 | 阿宝の株仲間 |
阿四 | 向川 | 发根の息子 |
胖阿姨 | 徐玉兰 | 阿四の母親 |
あらすじ
阿宝は爷叔に言われた通り至真园の裏口から入店し、厨房をチェックしながら至真园の実力を測る。出迎えた李李に、マカオのリスボアホテルを引き合いに出しつつ至真园のプライベートルームを見せて欲しいと頼むが、李李は内装工事が終わったらね、とはぐらかす。李李は至真园で最高の部屋に阿宝を案内する。ミニマムオーダー2,000元の部屋だが、阿宝は庶民的な料理「干炒牛河」だけをオーダーする。干炒牛河は一見簡単な麺料理だが、その実脂っこくないように炒めるのが難しく、料理人の腕を見るのに適した料理なのだ。店員が干炒牛河を持ってくると、阿宝の姿が見えない。阿宝は出来立ての干炒牛河を食べるため、厨房に入っていたのである。阿宝は干炒牛河を食べ、至真园の料理長の腕前は黄河路で一、二位を争う、と認める。お会計の段になり、李李はしっかりミニマムチャージの2,000元を請求する。阿宝に合流した汪小姐は元を取らなきゃ、とせっせと追加オーダーを入れる。調子に乗って伊勢海老を2尾頼んじゃうところなんかが微笑ましい。帰り際、阿宝は李李に至真园は3カ月しか持たないだろう、と予告する。毎日繁盛しており料理のレベルも高いのになぜ?汪小姐がどういう事?と聞くと阿宝は「花无百日红(百日間咲き続ける花は無い:転じて良い事はいつまでも続かない、という意味)」とだけ述べる。阿宝の真意、そして至真园の今後が気になる展開である。李李は阿宝に、手ぶらで帰らせては忍びない、と手土産を渡す。
場面は変わり阿宝と爷叔が李李の手土産を確認している。ギフトは三羊ブランドのポロシャツだったが、なんと高仿(偽造品)であった。まだ発売前から偽造品が流通しているとなると、今後の三羊ブランドの売上に大きな影響を及ぼしかねない。阿宝は端午节まで待たず、翌週の情人节に発売する事を決める。李李が5話の終わりに端午节まで待てないだろう、と言っていたのはこの偽造品の存在を把握していたからなのだ。そしてそれを阿宝に教えてあげるあたり、必ずしも阿宝を敵視している訳でもなさそうだ。
范总はすぐに準備に取り掛かり、まず1万着のシャツを沪联商厦に届ける。沪联商厦の张总が現場で陣頭指揮を執り沪联商厦での陳列を進めるが、阿宝の姿が見えず范总は大いに不安がる。一方の阿宝は夜东京の二階に三羊のポロシャツの在庫を格納し、玲子に触らないように伝える。沪联商厦に陳列せず夜东京に置くのはなぜ?
阿宝が至真园で干炒牛河を食べたという話が広がり、予約が殺到する一方、注文は干炒牛河ばかりとなる。干炒牛河専門店になってしまう勢いであり、李李は翌日から干炒牛河はロブスターを注文した客にのみ(無料で)提供する方針とする。李李は潘经理に、翌三か月分のロブスターを陶陶に発注するよう指示する。陶陶は阿宝の友人であり、もし本気で至真园を三か月で閉店させたいならこの注文は受けないだろう、と李李は考える。
夜东京では玲子、陶陶、小阿姨たち仲間が集まり夕食を食べている。陶陶は李李のオーダーを受けるべく手配を進めている。みなで至真园はいつまで持つか、といった話題で盛り上がる。帰り道、陶陶は小阿姨を家まで送り届ける。陶陶は小阿姨にかなりぞっこんのようである。。
黄河路では汪小姐が若者とカラオケを楽しんでいる。そこに范总が訪れ、翌日いよいよ三羊の発売日というのに阿宝がどこにもいない、何をたくらんでいるんだ、と范总は汪小姐に食らいつく。安妮(1987年のヒット曲)の歌とか歌って遊んでいる場合では無いのでは、と。汪小姐は私も阿宝も三羊のために奔走しているんだ、信じられないなら自分でやれば、と突っぱねる。実はカラオケを楽しんでいた相手はファッション雑誌の編集者やファッションカメラマンで、翌日が三羊の开门红(幸先の良いスタート)となるよう手配していたのだ。心配が喜びに変わった范总はカラオケ大会に乱入、自らアニーの歌を歌うのだ。このシーン、私が大好きな場面で、范总の姿は早速Memeになっていたりする。
玲子は夜东京で、阿宝が残していった段ボールの中に大量のポロシャツが入っているのを見つける。この三羊ポロシャツ、果たしてどれほどの人気が出るものなのか分からず、翌日の沪联商厦での売れ行きを見張るよう部下に言いつける。
この時、阿宝は自分が組織した株の投資グループ発足の場所で、蔡司令と釈放された阿四に会っていた。勝ったり負けたりのマネーゲームを振り返りながら、阿宝は发根が414号株に手を出したのは发根個人の問題だが、发根をチームに引き入れたのは自分であり、阿四が恨む気持ちも分かる、と言う。そして发根と阿宝が折半で購入した浦东・川沙の土地の権利書を阿四に渡すのであった(その土地を使って阿四にビジネスをしてもらうため)。また蔡司令は麒麟会から入手した414号株の情報を金凤凰に流したことを阿宝に認める。阿宝はそれ以上は良い、と水に流す。
さていよいよ情人节当日、三羊ポロシャツの発売日である。沪联商厦は南京路にあり、トレンドの最先端を行く南京路での成功はすなわち上海全域での成功を意味する。果たしてどうなるか。沪联商厦が開店し、たくさんの客が入店するが、三羊ポロシャツ自体の売れ行きはぱっとしない。范总自ら店頭に立ち、シャツをライターで炙ってその性能をアピールするが客の反応はイマイチだ。このまま初日が終わってしまうのか…と思われたその時、なんと大スターの费翔が沪联商厦に登場!そう、阿宝が三羊のプロモーションのために费翔を仕込んでいたのである。客は费翔と三羊に飛び付き、初日の1万着はあっと言う間に売れてしまう。徐总と阿宝が相談し、翌日40万着を手配する事にする。
费翔(のそっくりさん)↓
↓私が出会った费翔さん
https://x.com/Wally_Shanghai/status/1718189430622867724
三羊シャツが沪联商厦で売れまくったと玲子は知り、二階にあったシャツを阿宝に内緒で売りさばく(ほんと銭ゲバだなこの人)。一方沪联商厦では翌日もシャツは飛ぶように売れ、阿宝も大儲け。爷叔は手持ちの株を全て清算し、阿宝にシャツで儲かった金を胖阿姨、邮票李といった株で損した人達に還元するよう指示する。
第6話終り~
本記事はhttps://tvmao.com/drama/YG0jXGVl を参考にしています
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