【永久保存版】徹底解説！上海麻雀のルールと遊び方

大家好！

日本にも様々な麻雀のルールがあるように、中国にも国标麻将と呼ばれる標準ルール以外に、様々な地方ルールがあります。この記事では上海で遊ばれている上海麻雀を紹介します。これであなたも上海人(?)

概要

上海麻雀は日本の麻雀同様、4人で遊びます。使用する牌は数牌、字牌に加え8枚の花牌。上がり役は対々和、混一色、清一色、字一色、裸単騎のみに限られており、日本式ルールに慣れていると面食らうかと思います。また上がるには花牌を2枚分集める必要があります。やってみると分かりますが、真ん中の牌が序盤からバンバン切られます汗　メンタンピン三色狙える配牌なんかは最悪の配牌。以下、詳細ルールです。日本式と比べると戦略性は少ないと思いますが、シンプルな楽しさを感じられると思います！

※下記はルールの一例であり、細かい点が異なる場合がありますので都度ご確認ください

使用する牌　(計144枚)

万子　(マンズ)　9種x各4枚

筒子/饼子　(ピンズ)　9種x各4枚

索子/条子　(ソーズ)　9種x各4枚

风牌　(風牌)　东、南、西、北の4種x各4枚

箭牌　(三元牌)　红中、绿发、白板の3種x各4枚

花牌　(花牌)　春、夏、秋、冬、梅、兰、竹、菊の8種x各1枚

基本ルール

• 上海麻雀も日本麻雀同様、配牌は13枚、そこから刻子/順子4組+頭2枚をそろえるゲーム
• 上がるには役に加え、”花”が2つ以上無いと上がれない (上海麻雀の最大の特徴)
• 风一色、清一色、大吊车(裸単騎)は花が無くても上がれる
• ポン、チー、カンの仕方は日本麻雀と同様
• ドラは無く、山は誰かが上がるまで最後の一枚までつもる
• 上がった人が次の親となる
• 流局した場合には下家が親となる
• 半荘のような試合数の区切りは無く、ゲームは延々と続く

上がるために必要な”花”の集め方

花牌をひく
花牌は春、夏、秋、冬、梅、兰、竹、菊の8種x各1枚ある。花牌を引いた時は、プレーヤーの右手に晒して山の最後の牌をもう一枚引く。花牌1枚で花1つ分。

字牌の刻子を作る
三元牌は刻子1つで花2つ分。風牌は刻子1つで花1つ分。

カンを作る
数牌：暗槓で花2つ、明槓で1つ分
風牌：暗槓で花3つ、明槓で2つ分
三元牌：暗槓で花4つ、明槓で3つ分

※风一色、清一色、大吊车(裸単騎)は花が無くても上がれる。

上がり役

※勒子とは満貫のような仕切り点

碰碰胡
トイトイと同じ

混一色
ホンイツと同じ

混碰
ホンイツトイトイ。勒子1つ分、つまり花が無くても上がれるとするルールもある

清一色
チンイツと同じ。勒子1つ分
以下、清一色以上の手は花が無くても上がれる

清碰
チンイツトイトイ。勒子2つ分

风一色/乱风向
手牌を全て字牌にする事。刻子でなくても良い(例：東東南南南西北北白白白中中発といった形で上がれる)。

风碰
刻子で構成する风一色、つまり日本麻雀の字一色と同じ。勒子4つ分

地胡
地和。勒子8つ分

天胡
天和。勒子10個分

大吊车/全求人
手牌を全てポン・チー・カンした裸単騎待ちの事。花が無くても上がれる。花牌を引けない時に狙う手。尚、チーしている場合、待ちはポン・チーしている数牌と同じ色もしくは字牌でなくてはならない。得点は実際の花・勒子に応じて計算。

八花齐
花牌8枚を全てそろえる事。勒子x6つ分

杠开
嶺上開花の事。カンもしくは花牌を引いた後、嶺上牌から引いた牌であがる事を指す。花が無くても上がれる。得点は実際の花・勒子に応じて計算。

上海麻雀独特のルール

咬三口/吃三口
あるプレーヤーが同じプレーヤーから3回以上鳴くと、二人の間での得点が乗算されるえげつないルール

• 対象者がもう一方へ振り込んだ場合：得点は2倍となる
• 対象者がツモ上がりした場合：もう一方が5倍の点数を一人で支払う
• 他のプレーヤーが振り込んだ場合
  • そのプレーヤーがテンパイしていた場合：咬三口のもう一人の対象者が1倍の点数を払う
  • そのプレーヤーが未だテンパイしてない場合：振り込んだプレーヤーが2倍の点数を払う。

开宝
サイコロを振った時に1もしくは4のゾロ目が出ると开宝と言い、その局の点数が倍になる

荒番
誰も上がれず流局すると、次の一局は荒番と言って点数が倍になる。連続して流局した場合、荒番となる局の数も累積し、その後一人上がる毎に累積数が減っていく。
例：3回流局し、誰かが1回上がると、残りの荒番は2回となる

得点計算

通常の手は場の基本点＋花の数、清一色以上は勒子で計算します

底分(基本点)：2点
花分：1点
勒子(満貫のような仕切り点)：10点

計算例

通常の手

碰碰胡＋花3枚の場合
底分2点＋花1点ｘ3＝5点

清一色以上はシンプルに勒子で計算します

清一色＝勒子ｘ1＝10点
清碰＝勒子ｘ2＝20点

门清(面前チンイツ)の場合、点数は2倍になります

ツモ上がりの場合、他の3名全員からそれぞれ上記の点をもらえる(=ロン上がりの3倍の点数となる)

杠开(嶺上開花)の計算例

碰碰胡を杠开で上がった場合：勒子ｘ1＝10点
清一色を杠开で上がった場合=勒子ｘ2＝20点

喇子(上限値)について
上海麻雀は咬三口、荒番などのルールで得点がインフレしやすいため、喇子(lé zī)と呼ばれる上限値が設定される。

日本麻雀との違い

• 牌がデカい！　(これは上海に限らず中国麻雀の特徴)
• 牌は河に無秩序に捨てる
• ドラは無い
• リーチ、ノーテン罰符は無い
• フリテンは無い。ただし同順内に限りフリテン有り
• 半荘のような試合数の区切りは無く、ゲームは延々と続く

基本戦略

• 日本麻雀と違いピンフが無いため、基本的にトイトイの可能性を残しながらホンイツを狙う事となる
• 上家・下家が何色で染めているかを意識しながら進めること
• 字牌が大変高くなる、いつ捨てるかの見極めが重要
• ホンイツと見せかけておきながら、染めずにトイトイで待つと上がりやすかったりする
• (筆者の体験上)上海人はとにかく鳴く。あえて面前で進めると変則的になり面白いかも

上海麻雀用語

参考文献

https://baike.baidu.com/item/%E4%B8%8A%E6%B5%B7%E9%BA%BB%E5%B0%86/1688864?fr=aladdin
https://zhidao.baidu.com/question/92492019.html
https://zhidao.baidu.com/question/1732716906831700387.html